ある期間だけ湖の上にできる集落、然別湖コタン。

2017年3月12日2017年3月11日えいじ

そもそも然別湖とは

然別湖は北海道の十勝地方にある湖で、北海道の中では最も標高の高い位置にある湖です。
ここは色々と有名なものが多いんですが、ぼくが知っている中で1番好きなのは、然別湖の真ん前に立っている唇山です。
ぱっと見、上唇の形してますよね？
湖面の風がないときだと、唇山が湖にうつり、ホントの唇のような感じになるんです。
これが見事なんですよね〜。

でも、こんなところに集落がホントに現れるんでしょうかね〜。疑わしい！

噂の然別湖コタンに突撃！

帯広からレンタカーで1時間半、なれない雪道をガシガシと進んでいきます。
町中の道路と違い結構雪が残っていたため、「こんな山から落ちたら洒落にならねーな」とか余計なことを考えてしまいます。

一息つこうと思って立ち寄った扇ヶ原の展望台なんて、雪が積もりすぎて展望ができないくらいでした。笑

山を登りきって下りに差し掛かろうとする直前のカーブにで、ちらっと然別湖が見えたんですけど、これがまた全部凍結してるんですよ…
これは、まさかのまさかがあるんじゃないかと期待を高め然別湖へむかいます。

湖に到着するとこんな看板が！

これは、本当なのか…
噂の真偽を確認ができる場所までいよいよ近付いてきました…

然別湖コタンへ突入！

レンタカーを止め、ホテルへチェックインし、いよいよ氷上の集落、然別湖コタンへ向かいます。

こ、ここは本当に湖の上なのか…
数は少ないものの、いくつかの氷でできた建物が建っています。
サイズも色々、ベットが用意されているような建物や地元の中学生が建てたという建物など色々あります。

とりあえず、小さい建物に入ってみたり

大きめの建物は目の前に立ってみて背比べをしてみたりと、色々と試してみます。

アイスの迷路だってあるんですよ！

こりゃぁ、楽しい。
氷でできた建物だからなかも寒いのかと思ったんですけど、中は外よりは温かい！
風を遮れるだけでもかなりの温かさになるんですね〜。

それに、これ見てくださいよ。
ちゃんと電気まで通っているんです。すげーなぁ

集落の奥に足をすすめると、異彩を放っている建物がでてきました、

これはチャペルですね！
薄めの氷の前に、キレイに削られた氷の彫刻が置いてあり、外からの明かりで室内を明るく灯してくれています。
ここは本当に美しかったですね。

ちなみにこの他にも、温泉に入れたり、実際に氷上の建物に泊まれたりと、できること満載なので、それは行った人だけの、お楽しみとしておきましょう。

一休みは氷でできたグラスで飲むカルピスで

ひと通り氷上を楽しんだ後、陸地に上がると、そこにはアイスバーなるものがありました。
ここは、氷でできたコンサートホールや氷でできたバーなどがある複合施設です。
コンサートはタイミングが合わなくて行けなかったんですが、アイスバーには行って来ましたよ！

温かいココアをはじめ、お酒など色々なものを飲むことができます。
しかし、ここで体験して欲しいのは、あったかいココアでもお酒を飲むことでもない！！

世界にひとつだけの氷のグラスを作れちゃうんだぜ

そう。ブロックになっている氷をガツガツ削りコップの形にしていくのさ。
いろんな見本を見ながら自分の考えたように氷を削っていくんだけど、これがまた難しい…

コップの形になってくると、氷がもろくなってくるから、ばきっと割れてしまったりするんです。
ぼくは、両側にとってのついたグラスを作る予定だったんですけど、氷が割れてしまい断念。笑
結果こんな感じのグラスになりました。

1時間くらい作業していたのにこんなのかよと思うかもしれないけど、氷のグラスっていうものを作れる貴重な体験ができたのはすごく良かった。

1,500円かけて作った、この氷のグラスは、あったかいと溶けてしまうから、この氷の上の集落から持ち出すことはできない。
でも、他の場所では決して体験することができない特別な体験ができたことは1,500円以上の価値があるんじゃないかと思うわけですよ。

昼間だけじゃない。夜こそ楽しめる。

昼間にたっぷり楽しんだから、温泉入ってごはん食べて寝ようなんて考えたらダメですよ。
夜の然別湖コタンも堪能してほしい。

昼間だと周りの景色を認識することができるから、湖の上だということを自覚できるんですが、夜だと周りが何も見えないんで、氷の上にいること自体忘れてしまうんです。
それに、集落の1番奥にあるチャペルまでの一本道には、街灯が用意されていたり、各建物にも灯がともされているから、本当の集落に来た気分にもなれちゃう。
夜の然別湖コタンは本当に良かった。