こんにちは!えいじです。
屋久島って島のいたるところに観光スポットがありますよね。
今日はそんな観光スポットの中でも是非オススメしたい横河渓谷をご紹介します。
まず、この渓谷の漢字読めますか?
これ、「よこかわけいこく」と読むんじゃなくて「よっごけいこく」と読むんです。中々難読です…
横河渓谷は屋久島で2番目に高い永田岳と16番目に高い障子岳山頂付近を源流とし、大昔より照葉樹の中を滔々と流れて続ける屋久島最大級の渓谷です。
屋久島と言えば、もののけ姫のモチーフになった場所を見ることができる白谷雲水峡や、樹齢4,000年以上の縄文杉などが有名ですが、GWなどの連休期間はかなり人がいますし、山を登っていかなければならないのでその場所に向かうまでが大変です。
それに比べ横河渓谷は、あまりメジャーではないため人も少ないですし、なによりも歩きやすい遊歩道もあるので高齢のかたや小さいお子さんがいる方でも気軽に向かうことができます。
ただし、気軽に向かうことはできても危険とは隣り合わせ。
過去には滑落や上流部の気象変化に伴う増水による事故も起こっていますので、天候などに気をつけてハイキングを楽しむ必要もあります。
ちなみに今回、GWに行ってきたんですが2組としかすれ違いませんでした。
河原でお昼ごはんを食べたりしたので、1時間以上いたんですが2組って全然人いないっすね。
そもそも、横河渓谷の駐車場に向かうまでがかなり細い道を奥の方まで進まないといけないので、レンタカー借りた人も怖くて入ってこないのかもしれないですね!
ハイキングはこんな感じの道からスタートです。
前日に大雨が降っていたということもあり、森全体がかなり潤っていて、キラキラと輝いている葉っぱや苔もキレイですし、湿度100%なんじゃないかってほどムシムシしています。
森のなかに入ってからすぐに気づいたことですが、遊歩道に光が入ってこないんですよね。
植物には光合成が必須なのに、どうやって生きているんだろうと周りを見渡すと、光が当たっている岩の上に木の芽が生えていました。
唯一日が当たる場所にたまたま落ちた種から芽が出たんでしょう。
一生懸命生きようとしていることが伝わってくるので、こういうのものすごく好きです。
それに、その他の植物も光を求めて必死なんです。
例えばこいつ。
こいつはシダ植物なんですが、全員同じ方向へ葉っぱを伸ばしています。
たまたまこいつたちの斜め上には、空が見えるスペースが開いていたこともあり、そのスペースから頑張って光を吸収しようとしているんです。
今まで色々な森を歩いてきたぼくですが、こんな事になっている植物ってあまり目にすることがありませんでした。感動しましたよ。
あとはね、岩がとにかくでかい。
「どこから出てきたんだよお前」って声をかけたくなるようなでっかい岩がゴロゴロしているんです。
そんな岩にふれあいながら遊歩道を歩いていけるのも横河渓谷の魅力でもありますね。
ゆったりと自然を満喫しながら歩くこと約20分。
木々の隙間から川が見えるようになってきたら、横河渓谷まではあと少しです。
薄暗かった森の先が少しずつ明るくなってくるので、楽しみになって小走りでその先に向かってみると、さっきの森が嘘だったかのように景色が広がり、光が差し込んできます。
めちゃくちゃ水が綺麗で透明度がものすごく高いんです。
ぼくらが向かったときは、雨が少し降ってくるような雲に覆われていたのにこの青さです。
晴れた日に向かったらもっときれいなんでしょうね〜
ここにも、ものすごく大きな岩がありました。
屋久島は、海底の火山の噴火とともに押し上げられて隆起した島で、島全体が花崗岩と呼ばれる岩でできています。
そのため、先程紹介した石の上から木の芽が出ていた写真は屋久島だとよく目にすることができます。
岩とか石の上に木が育つことについては、白谷雲水峡の記事を書く際に詳しく紹介しますんでお楽しみに。
ちなみに、湿度が高いこともあって、体感的には28度くらいの温度に感じていました。
夏のような暑さと、こんだけキレイな水を見せらたんで、どうせだったら飛び込んでやろうかと思ったんですが、ムリムリムリ!笑
山頂から降りてきている水はとても冷たく、足首までを突っ込むことで精一杯でした。
ジブリの創設者でもある宮﨑駿は、屋久島に感銘を受け数々の作品を作ったと言われています。
今度記事に書かせていただく白谷雲水峡は、もののけ姫で見たことがるような景色を実際に目にすることができる場所なので、多くの方が足を運んでいますが、ぼくはこの横河渓谷でもジブリの作品を感じることができました。
例えばこれ
ムカデの様に岩に生えている葉っぱです。
ぼくには天空の城ラピュタに出てくる、ロボットの腕の部分に見えてしまいました。
想像力豊すぎでしょと思われるかもしれないんですが、これだけを見てそう思ったわけではありません。
先程の、石の上に木が生えている写真や葉っぱが同じ方向に向かって光合成している写真全てをトータルで見た時にジブリを感じることができるのです。
ジブリ好きの人には、是非屋久島全体を巡ってほしいと思います。
ムシムシしていることが嫌いなぼく。
屋久島もあまりすきになれないんじゃないかと思っていたんですが、そんなことは考える必要はありませんでした。
森に入ったらドキドキが止まらないそんな場所でした。
〒891-4201 鹿児島県熊毛郡屋久島町永田