「次左ねー」
「え?」
「次左!」
「あ、はいはい。」
サイクリングをしている際に何気にする会話には、必ずと言っていいほど聞き直しが発生してしまいます。
どっちに進むかを話すくらいの会話ならいいんですけど、雑談をしていて聞こえないってなると、サイクリングが楽しくないですし、正直グループで走る意味ってないんですよね。
現にぼくも毎回聞き直しや聞き逃しが発生するユーザーの一人でしたが、BONX GRIPeという無線のようなガジェットを使うことで、この問題を解決することができました。
BONX GRIPは遠く離れた人と話すことができる小型無線機器みたいなアイテムです。
あれです、都内を走るメッセンジャーの方々が、胸元に取り付けている携帯をごっつくしたようなやつ。
あれを超小型にしたものがBONX GRIPだと思ってください。
メッセンジャーの方々が持っている無線は、ラジオなんかと同じで、電波を空間に飛ばして、その電波を拾った人が声を聞けるみたいな仕組みなんですが、周波数とかの関係でほかの無線に混線したり、そもそも使うのに少しハードルが高いんです。
じゃぁ、BONX GRIPも設定難しくて、使いづらいんじゃないかってなると思うんですが、それは違うんです。
先ほど、小型無線機器“みたいなもの”という表現をしたんですが、これにはちゃんと理由があるんです。
BONX GRIPはそれ自体から無線の電波を出すわけではなく、Bluetoothを使用し、スマホに連動させ、そのスマホの電波を利用して通話を行えるようにしているので、厳密には無線ではなく、LINE通話のようなハンズフリーの通話を行えるガジェットになるんです。
公式サイトの言葉を借りてきたんですが、「遊びながら皆で話せる新型コミュニケーションツール」というわけなんです!
今回購入したのは、BONX GRIP 2個パッケージ、まぁ、そもそも2つないと意味がないものだから、ぼく的には2個パッケージが一番おすすめなのではないかと考えてます!
中を開くとこんな感じで、ぱっと見1個だけのタイプとなにが違うかわからないんですが、上面のBONX GRIPをどかすことで、下からもう一つのBONX GRIPが出てきます。
中身は見ての通り、BONX GRIPの本体とS,M,Lサイズが用意されたイヤーループとイヤーキャップになります。
あとは、これに付属した充電ケーブルなど諸々です。
あー早く使いたい!
っと言うわけで、BONX GRIPを買った翌日に嫁とお花見サイクリングへ出かけたんですが、その時にBONX GRIPを使用しました。
まず、率直な感想ですが、会話がめちゃくちゃ楽です。
今までちょっと前を走ってる嫁の言葉が全然聞き取れなかったのに、まるで隣で話しているかのように聞き取ることができました。
普段使う道の指示出しにもなにもストレスを感じないですし、何より、風景の話やその時と全く関係のない話をしながらサイクリングをするのが本当に楽しかったです。
今までのサイクリングでも全然楽しかったんですが、会話がストレスなくできるサイクリングって、楽しさが倍増するんですね〜。
「普段グループで走っているよ」とか「夫婦でのサイクリングが趣味なんです」って人にはうってつけの商品ですね!
使用した後の感想を見ていただければ、ぼくが満足しているのがわかると思うんですが、よりわかりやすい様、良かった点と悪かった点をまとめてみました!
BONX GRIPは右側の耳につける設計になっているので、車よりの耳が塞がれてしまいます。
音が聞きづらくなるんじゃないかって心配したんですが、会話しながらも環境音も普通に聞こえたので、車が来ていても気づかないってこともありませんでした。
つけていることで、危険が増すってことはないので、これはポイントが高いですね!
サイクリングしている時って、ずっとペチャクチャ喋っているわけじゃないんですよね。
シーンとするタイミングっていうのも発生します。
そんな時、音楽聴けたらいいなぁなんて思いません?
BONX GRIPならそれができちゃうんです。
BONX GRIPはトランシーバーっぽい役割の他に、Bluetoothのイヤホンとしての機能もあるため、音楽も普通に聴けちゃいます。
それに、音楽聴いている時も、ちょっと声は小さくなっちゃいますが、通話することだって可能!
サイクリングの幅が広がります!
実はうちの嫁、めちゃくちゃ耳が小さいんです。普通のイヤーキャップだとうまく身耳に入らないそう…
でもBONX GRIPは大丈夫でした!
イヤーループとイヤーキャップにS,M,Lの3つのサイズが付属しているので、大体の人の耳にはフィットします!
嫁の小っさめの耳にもしっかりとフィットしていましたよ!
あとうちの嫁は、耳に何かをつけているのもすごく嫌がるんですが、BONX GRIPは3回目の利用くらいで違和感を感じないようになったって言っていました。
最初は耳が痛くなる気がして嫌だとか言ってましたが、ずっと使っていると慣れてくるみたいですね!
※先日6時間くらい耳につけていたら流石に痛くなりました。笑
BONX GRIPのメイン機能は仲間との会話なので、基本的には2名以上で使用いただくのが良いと思うのですが、Bluetoothイヤホンとしても使用できるので、もちろん1人でも使うことができます。
ぼくは2人で利用するときには会話専用、1人で利用するときにはスマホのナビ&音楽を聴くために使用しています。
最初購入する際は、「毎回2人で自転車に乗るわけでもないしもったいないな」と感じていたんですが、1人でも2人でもどの様なシチュエーションにも使用できるので、本当に良いガジェットだなと思います。
ほぼほぼ満足してますし、買って良かったなと思ってるんですが、やっぱり気になるところがいくつか出てきてしまったので、そこもご紹介しておきたいと思います。
BONX GRIPを購入する前の印象は、「携帯の通話のような音質で話すことができる」という印象があったんですが、実際に使ってみると、もっと音質は悪かったですね。
クリアな声というよりかは少し霞みがかった声って感じです。
これは、1人で音楽を聞く時も同じで、音質はそれなりでした。
BONX GRIPは電話回線じゃなくて、ネット環境を利用して通話させているので、その辺りも関係しているのかもしれません。
めちゃくちゃキレイに聞こえないと嫌だという方は購入しないほうが良いかもしれません。
ネットの回線使ってるから仕方がないんですけどね。
山奥とか走って、電波が3Gとかになると、やっぱ声が聞こえづらい…
ネット環境を利用するせいで、どうしても電波の影響を受けちゃうんですよね〜。
できれば、1台のスマホに複数のBONX GRIPを紐づけて、半径○メートル以内なら、電波がなくても、接続している電話があれば話せます的な感じになってくれるとすごくありがたい。
BONX GRIPの独自技術として、風切り音や「はぁはぁ」という息とかは音声データとして送らない仕様になっている(でもまぁ、入っちゃうこともありますよ)んですが、車の音は結構な確率で入ってきちゃいますね。
話している最中とか近くを車が通ると、「ブーン」とおっきい音が聞こえるんです。
自転車だと車とすれ違うとか良くある話なので、車の音も音声データとして送らない仕様にしてもらいたいものです。
良い点と悪い点をまとめさせてもらいましたが、結論としてはBONX GRIPはいろんな人にぜひ紹介したいくらい素晴らしいガジェットです。
このイヤホンとスマホさえあれば、サイクリングの常識を変えてくれる。
それがBONX GRIPなのです。