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ピストバイクとキャンプのブログ

【まだこんなところあったんだ】東京奥多摩で”昭和”を味わうことができる宿河鹿園に行ってきた。

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東京で唯一大自然を味わえることができるエリア。それが奥多摩だ。
奥多摩には、温泉宿がいくつかあり、東京からのアクセスもかなり良いため、人気の観光スポットである。
そんな奥多摩に山里会席料理旅館 河鹿園がある。ここには温泉も無ければ、今時の最新の設備もない。トイレや洗面台だって共同なのだ。ただ、今までに幾多の観光客を魅了してきたという評価を聞き、今回ぼくらも足を運んでみた。

奥多摩にある古い旅館で過ごす一夜とは果たしてどのようなものなのだろうか。

1,河鹿園到着。
昭和を感じさせる佇まい

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千葉から車を走らせること3時間半、その日は渋滞でかなり混み合っており、通常よりも時間がかかってしまったが、河鹿園に到着した。周りを山に囲まれていて、目の前には多摩川が流れている。渓谷まではいかないが、ずーっと見ていられるような素敵な雰囲気な場所だ。車から降りると、笑顔で優しい雰囲気の女将さんが近寄ってきた。車に乗りながら名前を聞いてくれて、そこでチェックインすることができた。

案内される際に驚いたのは、その入口。

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旅館と言ったら、室内で全て移動するものと勝手に考えていたが、河鹿園では外を歩き、門の中にある玄関までいく。この玄関も、ランプに竹の彫刻がなされていたり、作りなども洒落ていて素敵なのだ。

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中に入り1段1段が高い階段を上がっていく。おばあちゃんちにあるような階段だ。登りにくいが、これも古い建物の魅力の一つ。ゆっくりと上に上がっていく。2階に上がり、千と千尋の神隠しの宿の一部分を切り取ったような雰囲気を感じた。木のぬくもり、付いている装飾品の数々。旅館の中を歩くだけでこの旅館の歴史を感じることができた。

2,部屋に入る。
何もないが。それがいい。

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古い建物を利用しつつも、客室は綺麗に直している宿は以外にも多い。だが、河鹿園は違う。部屋の中も古い建築方法や雰囲気を残している。部屋と外の仕切りは窓1枚。寒さは感じるが、これがまたいいのだ。昔の暮らしを感じることができる。窓を開けてみると、旅館の別の棟を見れる。風情があって良い。
客室まで案内してくれた方に話を聞いてみると、河鹿園は以前料亭として使われていたそうだ。大正から昭和初期までこの雰囲気を残しているオーナーの方に感謝をしたいなと思う。

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ちなみに、部屋内の電話は黒電話。夕飯や朝食時にはこれで電話をもらうことができる。自分の携帯にも電話をかけることができるので、黒電話で電話をかける体験をしてはどうだろう。
6畳の小さな部屋で、小さいテレビ1つしか無いが、色々な楽しみを部屋から感じることができて、不満には感じず、むしろもっといたいなと思える空間だった。

3,外を散策
もちろん観光地などあまりない。

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部屋でゆっくりしたかったが、近くには御岳渓谷があるということで外へ出て散策してみることにした。河鹿園が渓谷の上にあるため、下に下っていくと、多摩川が流れている。しばらく川の近くを歩いているとカヤックがおりてきた。

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ここはカヤックの練習場になっているようで、何人もの方が川を下っていく。すごい迫力なので、見ているだけでおもしろい。それに景色もとても綺麗で、そとでずっと話しているのも良いななんて感じてしまう。ここは宿の中も、外もゆっくりするのにピッタリだ。
ちなみに、近くに御嶽駅もあるが、観光地化した店も少なく、観光客でごった返してはいないので、本当に環境に恵まれている。

③夕飯をいただく
ちょっとした気遣いに良さを感じる

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山里会席料理旅館 河鹿園はその名前からもわかるように、「山里会席料理」がメインの旅館だ。これまた工夫した一品や今までに見たことがない一品が多い。全てあたたかいうちに一品一品持ってきてくれるのでそれも嬉しい心遣い。食事処では、ご主人が周りを見てくれており、都度声をかけてくれる。小さな旅館ならではでとても素敵だ。


ぼくは普段温泉宿しか泊まらないようにしており、今回、初めて温泉がついていない宿に泊まった。温泉でゆっくりするというのも良いのだが、部屋でゆったりダラダラするというのも、疲れが取れるし、ストレス発散もできて改めて良いなと改めて感じた。

そんな河鹿園。実は来年で宿を閉じてしまうそう。
興味がある方は是非足を運んでみてもらえればと思う。

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